澁谷俊彦校長の個展がイタリアのWEBサイト『ARTBOOMS』で紹介されました!

先日までGallery Monma Annexにて開催されておりました本校澁谷俊彦校長の個展、

『澁谷俊彦展 -起源・発生 / 共生・共存-Toshihiko Shibuya Solo Exhibition on The Web Gallery Monma Annex』

オンライン・WEB展覧会として開催され、個展の様子はyoutubeにて公開されています。

※上記youtubeチャンネルは澁谷俊彦校長のチャンネルになり、澁谷校長の他の個展や展示会・作品も見ることができるので是非、ご覧ください。

以下、今回の個展開催にあたっての澁谷校長のコメントです。

新型コロナウイルス(covid-19) 感染症に収束の気配が未だ見えない中、ますます見直しが迫られる自然と人間との関係性、その解決には人間中心主義からの脱却(ノンヒューマン)に他ならないと私は考えます。細菌やウイルスは地球上にある生命の一部であり、私達は細菌やウイルスと共に暮らし、それらを最大限コントロールして共存、共生する術を学ぶ必要があるのです。

今回の新作テーマは「起源・発生 / 共存・共生」です。 ピンクのマップピン約1,200本を倒木にインストールしました。私は生命循環をコンセプトとして 生命の起源、発生のイメージを呼び起こします。 それらはある種の魚類、両生類、軟体動物などの卵塊、きのこ、菌類または粘菌、変形菌の子実体の発生、繁殖のさまの景色を再現したものです。

自らの営みやそれをとりまく環境に出会い直す媒介としてどう機能するかを、改めて問い直します。足元の小さな自然を見つめ直し、人間のこれからの在り方を問うための装置として機能することを願います。

 

 

イタリアのデザイン専門WEBサイト『ARTBOOMS』に掲載

この個展の記事がイタリアのWEBサイト『ARTBOOMS』に掲載されました。

ARTBOOMSはイタリアから全世界に情報を発信しているデザイン専門のWEBサイト。

これまでにもARTBOOMSに澁谷校長の記事が何度も掲載され、澁谷校長の作品が全世界に発信され続けています。今回の個展も全世界に発信されることになりました。

ARTBOOMS掲載ページはこちら
https://www.artbooms.com/blog/toshihiko-shibuya-generation7-scultura-ecosistema

日本語翻訳文:
「隔離期間」を綴る日記ではなく──生態系システムをまるごと構築する澁谷俊彦現在、札幌の門馬アネックスギャラリーにて展示されている澁谷俊彦の「Generation 7 起源・発生/共生・共存-」は、生成過程にある複合的生態系作品である。この日本人作家はパンデミック初期から制作をはじめて、季節の移り変わりを通して語られる、自然の美しさの変容といった集団ならではの経験を包括するように、いまだ口を閉ざしている。公衆衛生的緊急事態のあいだ家に閉じ込められてしまった世界のアーティストたちの多くは、かれらの経験や心象を綴るまさしく日記としての作品を制作していた。しかし日本では、ロックダウンもされず、ディストピアな日常生活から逃避する必要はなかったのだ。事実、澁谷俊彦は、この日々(コロナ禍)にインスパイアされた作品は作っていない。作っているのはただひとつ、いまなお私たちが生きている変則的な時期すべての局面を結びあわせたものだ。
「Generation 7」は、まさに生態系そのものであり、この3月、北海道札幌に住むこの作家が近くの海岸から支持体となる流木を集めに行ったことから形となりはじめた。そのすぐあとは苔をあつめに、山へ行った。4月にはその枝木に苔を固定し、朝に夕に、その作品に水やりを始めた。そして6月、北半球の国々の大部分でコロナウイルスがその手を緩めたまさにその頃、「Generation 7」の苔はあらたな小さな植物とともに成長し始めていた。 澁谷は説明する。「苔が育っているのを確認して、丸いプッシュピンを1500個とりつけました!」プッシュピンは、作家が自然の姿を人工的要素で描き出すためによく使用するもので、外面的な粒子やフォルムを強調しつつ、作品に溶け込むように選ばれている。この物言わぬ傍観者たちは、置かれた場所によっては、一見するとキノコや胞子、卵のように見えてくるのだ。「わたしは繁殖力のある生命のイメージを喚起したいのです」澁谷俊彦は続ける。「このプッシュピンは、魚や両生類、軟体生物類が置いた卵、あるいは胞子やキノコ、ぬかるみのカビとして見られることでしょう」「Generation 7」は、どこか日本庭園の美を彷彿とさせつつも、生命そのものがそこに留め置かれ、と同時に寄生する環境に混成されている、まさしくマイクロ生態系システムなのだ。澁谷は語る。「展示期間中は、コロナウイルスから来場者を守るため、ギャラリーの2つのドアをあけて換気をしています。そこへある日、蜂が飛んできて、作品の上にとまっていました。15分ぐらいいたでしょうか。プッシュピンのピンクの色を花だと思ってしまったのかもしれませんね。ほかにも2種類のキノコが展示中に生えてきました。作品が日ごとに変わり成長しているのです」
澁谷俊彦の「Generation 7」は、自然の復元力、そして、まったく思いもよらない変化への適応能力を示すために誕生した。それはつまりコロナウイルスとの戦いという困難さえ、可塑的にしようということなのだ。
「細菌やウイルスも地球上の生命の在り方なのです」澁谷はこう締めくくる。「母なる自然の猛威を止めようとしても、私たちにできることは何もありません。作品も自然をコントロールしようなんてまったく思わない。しかし、そのそばにいて賢く自然を利用していければと思うのです」

 

ARTBOOMSに掲載されたこれまでの澁谷校長の記事は以下ページで確認できます。他の作品も併せてご確認ください。
https://www.artbooms.com/toshihiko-shibuya

 

9月から行われる展示会のインタビュー記事も『designboom』にて掲載

ARTBOOMSと同じくイタリアから全世界に情報発信をしているデザイン専門WEBサイト『designboom』にも8/17に澁谷校長のインタビュー記事が掲載されました。

こちらのインタビュー記事は帯広にある真鍋庭園<オープンギャラリー 大きな木>で9月から行われる展示会のインタビュー記事です。youtubeにも動画がアップされているのでインタビュー記事と併せてご覧ください。

designboomインタビュー掲載記事
https://www.designboom.com/art/toshihiko-shibuya-pushpin-installation-japanese-garden-spore-masses-08-17-2020/

また、designboomから世界各地に澁谷校長のインタビュー記事が拡散され、アメリカからもすでに2本の情報が発信されています。

NEWS BREAK(アメリカ)

 

 

 

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